Comparisonics Colorsを設定する
古くからのSamplitudeユーザーの皆様には馴染み深いかもしれませんが、Samplitudeは波形の表示色の設定にComparisonics Colorsなるものを選択することができます。
Comparisonics Colorsとはなんぞや。Spectrasonicsの親戚か何かか。
Comparisonics Audio Search & Waveform Display
とても古き良き学術系の香り漂うサイトでございますな。
Comparisonicsは音響技術に関する会社です。波形を分析して中身を検索する技術なんかを持っています。
その技術の中の一つ、Comparisonics Waveform Displayは波形中の周波数と音量の分布を色分けして表示することができます。
この波形(ドラムループ)だと少しわかりにくいですが、おおむね以下の傾向で色分けされます。
- 高音域は赤っぽく
- 中音域は緑から青っぽく
- 低音域は暗い色
- 強いほど彩度が高く
慣れると「ここはキック」「ここはリード系の音」「ここからボーカルが歌い上げるサビ」とかが大まかに判別できるようになります。
トラックダウン中なんかは、特別違う傾向の音が同じトラックに混ざることはなかなかないでしょうからあまり恩恵はありませんが、マスタリングで2mixを並べてるときなどに威力を発揮します。
青い枠がキックやベースがなくボーカルとシンセだけの部分、赤い枠がキック中心の部分、緑の枠が高音のシンセリフが入ってきた部分、と大まかに見分けることができます。
細かく展開をマーカーにつけるタイプの方ですとこれに頼る必要はそれほどないかと思うのですが、わたしのようにマーカーどころかトラックの色分け、最悪トラック名すら碌につけないようなずぼらなタイプには意外と重宝する機能だったりします。
また、波形によっては割とカラフルになるので気分転換に設定してみるのもよろしいかと思います。
みなさまもComparisonics Colorsでキックのビートを視覚的に感じ取ってくださいませ。